マイナンバーカードのトラブル

投稿者: | 2023年6月7日

マイナンバーカードは、デジタル社会のパスポートとして、さまざまなサービスに利用できる便利なカードです。しかし、最近では、マイナンバーカードに関するトラブルが相次いで報告されています。その中でも、特に深刻なのが、マイナンバー保険証の誤登録です。

マイナンバー保険証とは、マイナンバーカードを健康保険証として使えるようにするためのサービスです。政府は来年秋には、従来の保険証を廃止し、原則すべての国民がマイナンバー保険証に切り替えることを目指しています。しかし、その前段階として行われたひも付け作業で、多くのミスが発生しています。

ひも付け作業とは、マイナンバーと保険証の情報を紐づける作業のことです。この作業は、保険証を発行する健康保険組合が行っていますが、担当者が住民基本台帳からマイナンバーを取得する際に、誤った番号を登録してしまうケースがあります。その結果、自分のマイナンバーカードで他人の保険証情報や医療情報を閲覧できてしまうという事態になっています。

厚生労働省によると、去年11月までに7312件もの誤登録が確認されています。しかも、厚生労働省は今年2月にこれを把握していたにもかかわらず、全国の健康保険組合に総点検と報告を求めたのは5月23日になってからでした。この遅れについて、厚生労働相は「システム上の問題だと思っていた」と釈明しましたが、専門家からは「人為的ミスだったことは明らかだった」と批判されています。

この問題を受けて、政府は6日に開かれたデジタル社会推進会議で、「万全の対策」を実施することを打ち出しました。具体的には、「氏名・生年月日・性別・住所・マイナンバー」の5つの情報を確認することを義務付けるなど、ひも付け作業のルールを変更することです。また、2026年中を視野に、セキュリティ機能を高めた新しいマイナンバーカードの導入も目指すことになりました。

しかし、専門家からは、「環境が整わないうちにサービスを拡大すること自体が問題だ」という指摘もあります。また、「個人情報保護法」や「医療法」などの法律上の整備も必要だという声もあります。マイナンバーカードは、国民の信頼を得ることができるのでしょうか。今後の動向に注目が集まります。

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